仕事や周りの人間関係などで、傷ついてしまう出来事があったとき。
悲しい気持ちや失望感でいっぱいになりますよね。
私は過去にとてもつらいことがあって、いっそこの世界からいなくなりたい、とふと思ってしまいました。
そうなってしまうと、周りのことも見えなくなって、回復するのにはとても時間がかかります…。
もし、あなたも同じような気持ちを抱えていらっしゃるのなら。
悲しい結果を招いてしまう前に、少し私の話を聞いていただけないでしょうか?
傷ついた心から立ち直るにはどうすればいい?
傷ついた出来事が、初めての場合や、自分のミスで引き起こしてしまったことならば、短期間で立ち直ることもできるかもしれません。
でも、同じようなことが今までも何度も続いていて、自分には非がないのにも関わらず、強い言葉で否定をされて、もう限界…となってしまった場合。
それは心がポッキリ折れてしまう寸前になっているので、緊急事態です。
環境を変える
では、傷ついて限界まで来ている心を癒すためには、どうすればいいのでしょうか?
最初から結論をいいますね。
今すぐに環境を変えることです。
休日などにリフレッシュやストレス発散をするのは、あくまで一時的な回復方法です。
軽度の状態なら、それで回復できるかもしれません。
でも、すでに慢性化している嫌なことを根本から解決するには、心を傷つける原因を遠ざける、離れるしかないです。
まずは休みをとる
そうは言っても、いきなり環境を変えるのが難しいことも多いと思います。
たとえばストレスの原因が仕事にあるならば、まずは2.3日でも仕事を休んでみてください。
理由は体調不良で構いません。
心の不調も体に影響するので、体調不良といえます。
休みたくても、仕事のスケジュールが詰まっている、収入が減ることの不安、些細なことを気にしてしまう自分への自己嫌悪などいろいろ頭を悩ませることがありますよね。
でも、このままだと本当に心が壊れてしまうかもしれない。
一度心が壊れてしまったら、自分の力だけでもとに戻すのは難しくなります。
前の会社のディレクターの話
ひとつ、私の過去の話をします。
以前勤めていた会社に、Webディレクターの男性の上司がいました。
私が新人の頃も、その人からたくさん仕事の仕方やWebデザインのスキルなどを学びました。
その人はとても能力の高い人で、仕事をこなすスピードも人一倍速かったです。
ただ、そのぶん仕事量がどんどん増えていて、社内やクライアントからの要求も高くなっていきました。
ある時期から、仕事でのケアレスミスが多くなり、社内でもたびたび注意されるのを見かけるようになりました。
以前は社内でも信頼されていて評判が良かったのに、ある時から社内で使用しているチャットツールなどで、全社員にわかるように嫌味のような言葉をかけられているのを目にするようになりました。
私も思い出すと気分が悪くなるのですが、その人の能力を否定するような言葉です。
日に日にそういう発言を目にする頻度は上がっていきました。
そしてそのディレクターはある日、何の連絡もなしに、パタリと会社に来なくなってしまいました。
業務連絡や報告などもきっちりしている人だったので、とても驚いたのを覚えています。
後日、家族の人から連絡がありました。
本人は今うつ状態で入院しているので、会社を退職させてほしいという内容でした。
きっと、周りからの言葉に傷つき、抱え込んでいたものが限界になって、心が折れてしまったんだと思います。
私はそのディレクターの部下でしたが、突然いなくなったその人を自分勝手だと思ったり、恨んだりする気持ちは一切ありませんでした。
彼の気持ちがとてもよくわかったからです。
その後に、自分自身も同じような目に遭うことになりました…
心と身体の不調は繋がっている
人は追い詰められると、張っていた糸が突然切れてしまうかのように、心が折れてしまうことがあります。
無理に我慢をしていると、どちらにしても続けられなくなってしまいます。
それに比べたら、2.3日休むくらい全然たいしたことではありません。
休みをもらったら、眠れるなら寝て十分な休息をとることです。
心の疲れは、身体のさまざまな不調を引き起こします。
あまり自覚がなくても、心にストレスを溜め込んでいたなら、体も疲れているはずです。
私も会社でのストレスに悩んでいた頃、睡眠不足や頭痛や胃腸炎など、体の不調が絶えなかったです。
とにかく、身体を休ませることを優先してあげてください。
眠れないなら、気持ちを書き出してみる
私はとりあえず休みをもらったものの、睡眠不足にもかかわらず、なかなか眠れませんでした。
言われた言葉やいろいろな考えが頭の中をぐるぐる駆け巡って、脳がパンク状態になっていました。
もし眠れないなら、目を閉じて何回か深呼吸してみてください。
心が無の時間をつくるのがいいですが、それでもモヤモヤして考えてしまう。
そんな時は、いっそのこと自分と向き合って、とことん考えてみましょう。
今の自分を認める
まずは自分の今置かれている状況や、気持ちを受け入れることです。
思いつくままでいいので、つらい理由や対処法を紙などに書き出してみてください。
・なにがつらいのか?
・どうしたら、そのつらさから逃れられるのか?
具体的な解決策を考える
今のつらい状況を解決するための方法を、具体的に考えてみましょう。
- 会社に嫌な人がいるなら、その人とあまり関わらないようにする方法はないか
- 担当する仕事を変えてもらえないか
- 仕事の日数を減らせるか
- 家計に影響するなら、生活に必要な収入を計算しなおして、最低限の範囲で働くことはできないか
- なるべく穏便な言い方で本人に直接伝えられないか
落ち着いて冷静に考えてみれば、解決方法が見つかる場合もあります。
最後の手段は離れること
しばらく休んだら、体調は回復してくるかもしれません。
でも、またストレスの場所に戻らなければいけないのなら、根本的な解決にはなっていません。
もし、自分の中でいい解決策が見つかったなら、それを一つでも実行してみてください。
意外なほどすんなり受け入れてもらえて、気持ちがラクになる可能性もあります。
でも、いい解決策が思いつかない、または実行しても良い結果にならなかった場合。
最後の手段はそこから完全に離れることです。
不安もあると思いますが、一番効果的な方法でもあります。
私もさんざん悩んだあげく、会社を辞めることを決意しました。
人生のうちの貴重な数年間を、心を犠牲にしたまま過ごしたくないと思ったからです。
最初は不安でしたが、会社を辞めるまでの約一ヵ月のあいだに、引き継ぎなども終わらせていきました。
辞めると決めて会社に退職届を出してからは、それまでよりも心が軽くなりました。
そして私は会社を退職して、今ではフリーランスとして、ひとりで自宅で仕事をしています。
経済的な不安はまだありますが、会社にいたときよりはずっと気持ちがラクです
この記事では、私が会社員時代にストレスで病気を発症して、フリーランスになるまでの過程をお話ししているのでよかったら読んでみてください。
不安を受け入れる
急に休んだり辞めたりしたら、会社での立場や経済的な面で、不安になる気持ちもよくわかります。
私がフリーランスとして働き始めてからも、不安がなくなったわけではありません。
不安も、人間の感情にはつきものです。
何をするにしても不安や心配事は出てくると思います。
どうせ不安なら、不安な感情ともうまく付き合っていくしかない。
不安な気持ちは、原動力にもなると思うんです。
私がブログを始めたのは、同じように生きづらさや不安を抱えている人に、少しでもラクな気持ちになってもらいたいという思いからです。
同時に、自分のためでもあります。
自分のために気持ちを言葉にしよう
こうして自分の気持ちを文章にしていると、不思議とだんだん心が落ち着いてきます。
つらい気持ちを吐き出しているからだと思います。
あなたも今、つらくて苦しいのなら、その気持ちを言葉にしてみてください。
誰に見せなくてもいいので、自分のために。
大切なのは、いまの気持ちを知ることです。
ストレスを抱えていると、自分がいまどんな気持ちなのかさえ、よくわからなくなっているのではないでしょうか?
それはきっと、心がこれ以上傷つかないために、自己防衛をしてくれているんです。
でも、それもいつかは限界が来てしまいます。
そのままにしておいたら、心が壊れてしまいます。
そうなってしまう前に。
あなたの心を助けられるのは、あなただけです。
ラクになっていいんです。
ラクになるべきなんです、自分の人生なんですから。
私と同じようにつらい思いをしている、あなたに伝わればいいなと思って、この文章を書いています。
それ以上、がんばらなくて大丈夫です。
自分の心をラクにしてあげてくださいね。
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