私はキャンプが好きです。
でも好きになる前はむしろ苦手でした。
冬は寒いし夏は暑くて虫が多い、キャンプギアも高いしよくわからない、など抵抗があってあまり興味を持てなかったのです。
そんな私が、今では自分から誘うほどキャンプ好きになってしまいました…。
今回は実際にやってみてわかったキャンプの楽しさと、好きになった理由をお話しします。
キャンプの楽しさがいまいちわからないという方は参考にしてみてください!
- キャンプのよさがわからない
- 趣味がなくて休日は退屈している
- 日常のストレスが溜まっていて気分転換したい
最初はキャンプに抵抗感があった
この記事を開いてくださったあなたも、こう思われているかもしれません。
「キャンプって、荷物多くて疲れそうだし、わざわざ不便な野外で料理とかして何が楽しいんだろう?」

実は以前の私も、そのまま同じことを思っていました。
子供の頃に親に何度かキャンプに連れていかれたことはありました。
朝は早く起こされて、ヒマをもてあましながら長時間車に乗せられる。
キャンプ場についてからは、母はいそがしそうに鍋とかを持ってどこかにいってしまう。
父のほうを見ると、でっかい布と棒やロープみたいなのを持ってニヤニヤしていて、何をしているのかわからない。
そしてやたら寒い。
家のほうが暖かいコタツに入ったり、だらだらテレビを見たりもできるのに……。
「大人って、よくわかんないことしたくなるのかな?」くらいにしか思っていませんでした。
そして人がキャンプにいく理由がわからないまま、私は大人になりました。
きっかけは「防災グッズ」だった
最初のきっかけは、キャンプではなく「防災グッズ」でした。
結婚してからも、私も夫もキャンプに縁がない側の人間で、お茶の間でも「キャンプでもしてみよっか?」などの言葉が出ることはありませんでした。
そんなある日、当時住んでいた地域で大雨災害がありました。
ところが、わが家は完全に油断していて、ろくな防災対策ができていなかったのです。
次第に雨風の勢いが強くなってきて、スマホからは緊急警報がひっきりなしに鳴るように。
そしてうちの地域に「避難指示」が発令され、これはいよいよマズイとなって、私たちは暴風雨のなかほとんど身一つの状態で避難所に向かいました。

避難所では多くの家庭が、限られたスペースを与えられただけで、床にそのまま寝ているような状態でした。

ときどき、知らない人と目が合うと気まずい……
そんな中、目についたのが、スペース内にアウトドア用のテントを張っている家庭でした。
「その手があったか……!」と私の中で衝撃が走りました。
翌日、雨風の勢いはだいぶ静まっていて、無事に家に帰ることができました。
そして、私がすぐにしたことは防災グッズ一式と、テントの購入でした。
なぜキャンプを好きになったのか
初めて買った、Amazonで5,000円程度のワンタッチテント。
テントの組み立て方を知らなかった私は、とにかく簡単さ重視でワンタッチタイプのテントを選択しました。
買ったからには、本当に張れるかどうか試してみたい。
ただ一つ問題だったのは、わが家にはテントを張れるスペースがなかったのです。



人1人通れるスペースがやっとでした……



ぼくの物だけじゃないからね
そこで、テント持ち込みOKの公園にいってみることにしました。
当日、一番の目的は「テントを張ること」だったので、持っていったのはテントとレジャーシートだけです。
車での移動中に、コンビニでおにぎりや飲み物を適当に購入しました。
そして公園に到着して、木陰の芝生のところに、初めてテントを張ってみました。





すげえ、これテントだ…



本当にあっという間だったね
ワンタッチタイプのテントは、傘を開くような感じで初心者でも簡単に張ることができました。
今思うと、ものぐさな夫と私は、初めてのテントがワンタッチタイプでよかったです。
そして、私たちは完成したテントの中で、お昼ご飯を食べました。
コンビニのおにぎりでしたが、とてもおいしかったです。



あれ……なんだろうこの気持ち…
ちょっと楽しいかも……



うん……開放感すごいな
春先で季節的にも過ごしやすい時期でした。
心地よい風を感じたり、木々の木の葉が揺れる様子をながめたりしながら、テントの中でお昼寝をしました。


そして目が覚めたときに、もしかしたら私、キャンプが好きかもしれないと思ったのです。
正確にいえば、そこは公園なのでキャンプではありません。
でも、そのとき思い出したのです、あの頃キャンプ場で、楽しそうに笑っていた父と母の姿を。
その日を境に、私たちがキャンプ用品を集めて本物のキャンプにいくまでに、そう時間はかかりませんでした。
キャンプの魅力って何?
実際に本物のキャンプにいってみると、公園のデイキャンプとはかなり違いがありました。
具体的にいうと、やることが多かったです。
宿泊キャンプの場合、テントの設営や寝床を作る、夜になるまでに明かりを用意する、調理の準備をするなど、いろいろとあります。
でも、一見面倒そうに感じるそのひとつひとつの作業を、楽しいと思えたのです。
自然のなかで、自分の空間を作ることに、ワクワクするんです。


子供の頃にあこがれた秘密基地を手に入れたような感覚です。
自然の中にいると、日常の慌ただしさから離れ、ゆったりとした時間が流れて、開放的な気分になれます。
川のせせらぎや鳥のさえずりの音、木の手触りや、花や土の匂い…五感がとぎすまされて自然との一体感を感じられます。


本物のキャンプでも、初めて公園に行ったときに感じた心地よさや、根本にある気持ちは変わらなかったです。
むしろキャンプをするほどに、どんどん好きになっていきました。
キャンプでなにをすればいいのか
極端にいうなら、なにもしなくていいです。
春や秋など過ごしやすい季節なら、荷物も最低限のものでいいと思います。
屋根代わりのタープを立てたり、テントを張ったりするのも、べつに強制ではありません。
ただそこに座って景色をながめているだけでもいいです。
キャンプ場での過ごしかたは、お喋りしたり、読書をしたり、音楽を聞いたり、タブレットで映画鑑賞したりなど、人によってさまざまです。





ぼくは夜テントも張らずに、地面に大の字で寝転がるのが幸せ



ちょっとうらやましいかも…
キャンプが苦手な人が聞きがちなこと
寒い中なぜキャンプにいって現地では暖まろうとするの?
寒い中なぜわざわざキャンプに行くのかというと、それでも行きたいからです。
家でこたつに入っているほうが、快適なのは間違いありません。
でも、寒い冬でもキャンプ場に行くと、夏や秋とは違う景色が広がっていて、四季を間近に感じられます。
自分も自然の一部なんだな…と、雑念がなくなりふと無になれる瞬間が私はあります。
そんな時間を求めているからかもしれません。
なぜキャンプ場で暖まろうとするかについては、冬は寒いからです。
春や秋と比べると、冬の寒さは尋常ではありません。


寒すぎて焚き火をせずにはいられないのです。
とくに冬の夜のキャンプは身の危険を感じるレベルなので、しっかりとした防寒対策が必要です。



最初は春秋など過ごしやすい季節がおすすめです
キャンプ場って虫が多いから嫌じゃない?
虫は多いですね、とくに夏は。
初めての夏キャンプの時に、夜調理中に虫が飛んできて「イギャァッ」と奇声を発してしまったことがあります。
私も虫が苦手なのですが、キャンプにハマってからは前ほどは気にならなくなりました。
夏以外はかなり少なくなるので快適です。
苦手なかたは夏場は蚊帳を張るのがおすすめです。



テントの中でコンチニハするのを防げます
\ 虫が気になる季節に便利な蚊帳テント /
キャンプ道具って高いから気軽には無理じゃない?
キャンプ道具もさまざまな価格帯のものがあり、確かにブランドや有名メーカーのものは高いです。
でも、最初はあまりお金をかけなくても100均やAmazonで数千円のもので一通り揃えられますよ。



ぼくは100均キャンプの可能性を追求しているよ



100均もプレッシャーだろうからお手柔らかにね…
家にいたほうがラクじゃない?
家にいたほうがラクです。
でも、ラクさを求めてキャンプにいくわけではなく、キャンプには自然のなかで自分の空間をつくれるという醍醐味があります。
つくる過程を楽しみにいっているところもあるので、それで満足しているのです。
それでもキャンプにいくのはなぜ?
キャンプでしか得られない体験があるからです。
キャンプにいくと、私はふだん気にするような細かいことが気にならなくなります。
これはキャンプの不思議な魅力かもしれません。
言葉ではうまく表せないので、私が言えるのは「一度キャンプにいってみてください」ということです。



向いているかどうか、きっとわかります
まずは公園やデイキャンプから
キャンプ初心者や、ほぼやったことない……というあなたは、まずは公園でデイキャンプ気分を体験してみてはいかがでしょうか?
公園に持ち込めるテントの種類などは、こちらの記事で詳しく紹介しています。


最初はただコンビニのお弁当を食べるのでもいいんです。
レジャーシートと、Amazonなどで買える安めのテントを持って、晴れた日に公園にいってみてください。
\ フルクローズできるテントがおすすめです /
できれば木陰など過ごしやすい場所で、ご飯を食べながらそよ風を感じてぼーっとしてみる。


そこでちょっとでも
「なんか気持ちいいかも……」と思えたら、きっとあなたはキャンプを楽しめる人です。



ぜひ一度体感してみてくださいね
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